- 自分で作った楽譜を販売する為には??
生徒さんの為に先生が楽譜を書くことはよくあるかと思います。
僕もこれまで100曲以上生徒さん用に採譜や簡易アレンジなどしてきました。
これを生徒さんだけで終われせるのは勿体無いし、ネットとかでダウンロード販売とか出来ないかな??と前々から思っておりました。
その為にどうしてもネックになってくるのが、著作権です。
自分でも以前ジャスラックのサイトなどで調べていたのですが、なかなかハードルが高くて断念していました。
それが最近、楽譜アプリでお馴染みのpiaccoreさんが、楽譜の委託販売を行なっていたので、僕もすぐ登録してpiascoreさんを通して楽譜販売を行なってみました。
ネックになっていた著作権の問題もしっかりパス出来て、手数料も悪くなく、とてもオススメです!!
と言う訳で、今回はpiascoreさんからの楽譜販売の流れと、最後に3月から約半年間の私の販売実績も少し紹介したいと思っております(^^)
- ジャスラックとpiascoreの比較
そもそも私は、piascoreさんが委託販売を始める前から、自分で出来ないかジャスラックのサイトで調べておりました。ジャスラックの手数料は、こんな感じ。
個人でHPやブログ等でダウンロード販売をした場合の著作権料です。
まずポイントとなるのは、最低使用料¥5000/月というところです。
楽譜が売れようが、売れまいが、最低¥5000は毎月かかってしまいます。
これがまず結構なハードルです(^^;;
1曲¥500で楽譜を販売したとしても、10個までは売上にならず、11個目からがやっと売上です。
最初から100~200曲と楽譜があって、ある程度売れることが見込めているなら、最初っからジャスラックと契約を結ぶのもありですが、それでもちょっとリスクがありますよね。。。
月¥5000ってことは年間6万円ですから。なかなかの経費です。。
続いてpiascoreさんの手数料です。
piascoreさんの場合だと、要はジャスラックへの著作権料を代行してお支払いしますよって事になります。
プラス、クレジット決済や、ダウンロード販売のシステムも使えるので、その辺の手数料を払う形になります。
また手数料に関しては、piascoreのアプリから購入された場合と、自分のHPやSNS、ブログ、piascoreのHPなどのwebから購入されたのとで、割合が変わります。
クラシックだったり、自分のオリジナル曲などの、著作権が掛からないものだと、
webからが、9:1、アプリからだと、5:5
著作権がかかる曲に関しては、
webからが、8:2、アプリからだと、4:6
となります。
僕の場合、1曲¥500で販売しているので、webで購入された場合は、¥400の収入となります。¥100の手数料を払う形ですが、全然アリだと思います。
- 販売方法や登録の仕方について
この辺は、僕が説明するより、piascoreさんのHPで確認してもらう方が早いと思いますので、こちらよりご確認下さいませ。販売方法はこちら。収益についてはこちら。
楽譜を登録する際に、自分でジャズラックのHPより、作曲者や作詞者、あとジャスラックの登録番号を調べないといけません。
ここは多少手間に感じるかも知れませんが、慣れればすぐ出来ます。
完全お任せよりも、多少は自分で著作権のことを調べる事にもなり、著作権に対して意識が高くなりますし、僕的にはこれも良いところかなと思ったりもしてます。
- 実際販売してみてどうだったのか??
これがみなさん一番気になるところでしょう?
あくまで僕の実績ですが、お話ししたいと思います。
まず僕は手数料の面からみて、HPから楽譜のサイトを作ってそこからの販売を狙いました。
サイトはこんな感じで作りました。
まだ楽譜数が圧倒的に少ないですが、とりあえず並べています。
まだ15曲程度しかないのですが、、、(^^;;
3月から販売を始めて、最初の1個目だけはアプリからの購入だったのですが、それ以外は全てwebからの購入でした。恐らく殆どの方がHPからの購入だと思われます。
最初は月に1個2個ぐらい売れる程度でしたが、ある1曲ばかりが売れる事になりました。
それがあいみょんの"君はロックを聴かない"です。
正直僕の販売の約7割はこのロックを聴かないだと思います。
あいみょん の楽譜が良く売れていたので、その曲の楽曲解説&ドラムのパターン解説の動画を作ってみました。
この動画のおかげか、あいみょん の楽譜は今でも良く売れております。
これを機に他にもいくつかドラム楽曲解説動画と、譜面のダウンロード販売を連動させて作ってみました。
まだ半年間ですが販売してみて感じたのは、まず需要のある曲を見つけるところですね。
これが普段 J-popをあまり聴かない私には少し難しかったりするんですよね(^^;;
生徒さんから良く聞く音楽をリサーチするのが、やはり確実ですね。
ただ世間的には流行っていても、ドラム的にはあまり練習にならない曲だったり、コピーするにはイマイチだったりする曲が多いのもあります。
この辺はやはり丁度いい曲を見つけられれば、売れるだろうなぁと思います。
あいみょん は絶妙だった!!
結果ですが、僕は半年間で約40個ほどの販売実績となっております。
これが多いのか少ないのかは分かりませんが、個人でも気軽に楽譜販売が出来て、収益が上げられるというのはとても素晴らしいシステムだと思います。
購入する側も、バンドスコアとか全部の楽器は要らないとか、曲もマニアックなものとかでも1曲だけでいいから安く買いたいなどの需要にも、個人だからこそフットワーク軽く製作出来るので、需要もあるのでは?と思います。
楽譜もある意味ストック型の資産として、ブログのように積み重ねて行ければ、ミュージシャンの副業という形にもなりそうですね!ある意味本業でもあるとは思いますが。。。
RINGとしても積極的に楽譜のダウンロード販売は進めていって、ドラムのみでなく他の楽器にも進めていけたらと思ってます。
楽譜を沢山書いている先生は是非piascoreチェックしてみてください!!
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佐々木 (金曜日, 13 11月 2020 19:52)
記事の方読ませていただきました。
お聞きしたいことがあります。
私もピアスコアで楽譜を販売したいと考えているのですが、サイトの方では曲をアレンジするとなると別途許諾が必要と書かれていました。
しかしピアスコアで楽譜を販売している方の多くがその許諾申請を行っているようには見えません。
この許諾申請というのはしなくても販売できるのでしょうか?
うえまえ (月曜日, 23 11月 2020 14:07)
佐々木 様
ご質問ありがとうございます。
ピアスコアでも若干ではありますが、アレンジについてはチェックもしているとは思います。この辺については著作権について調べるのが一番ではありますが、私なりの解釈と見解を軽くコメントします。
まず著作権については、ピアスコアで楽譜販売という場合、基本原曲を使っての著作権利用という形です。アレンジものの場合は、アレンジされた方が著作権を持っている場合があるので、別途アレンジャーの著作権も要りますよという事です。
例えばyoutuberなどの演奏をコピーして販売する場合、原曲の著作権+youtuberの承認がいるという事です。
あとは自分がアレンジしたという場合です。
これは微妙なところですが、原曲の作曲者から訴えられなければ大丈夫だとは思いますが、過度なアレンジはしない方がいいと思います。
楽譜販売を目的としているのであれば、基本は原曲に忠実な物を販売するべきだとは思います。
あくまで私の見解ですので、詳細はジャスラックや著作権者、またはpiascoreへ直接お尋ねしてみてくださいませ。